ろりすかコレクション vol.9

「純白の雪、茶に染めて」
第4章 由紀 〜流れ落ちる雫〜


水野 由紀(「聖女学園」より)
 13歳 中学2年生
体型(推定) 身長:144cm 3サイズ:71-48-72

 髪は短めで顔は童顔。目が大きいのが印象的でかわいい少女。身体は、ちょっと小柄で、線が細い感じがする。全般的にまだ発育途上という感じで、胸もわずかにふくらみ始めたという感じ。
 中学2年で、親が事故で亡くなったため、容姿試験に合格し、学費無料で聖女学園に転校してきた。元もとの性格は明るいのだが、恥ずかしがりやで、性的な知識はほとんどない。


「あぁぁぁぁぁっ…………」
 由紀の悲痛な悲鳴が上がる。そして……彼女のおなかからは、もっと差し迫った悲鳴が上がっていた。
  ギュルギュルギュルギュルッ!!
「い、いやっ……」
 まさに一瞬のうちだった。さっきまで何ともなかった彼女のおなかは、堰を切ったように猛烈な腹痛を伴って下り始めたのである。

 ………そう、由紀が想像した通り、下剤入りの弁当を食べたのは彼女だった。それも、並大抵の強さのものではない。体育祭の直後に飲まされていたものも彼女には相当の威力を発揮したが、今回のは、その目的からして便を液状にするものである。聖女学園の技術力を尽くして、胃腸に後遺症を残さず可能な限り強力な下剤が用意されたのであった。
 その下剤に刺激された彼女の腸は、身体中から水分を集め、腸内の消化物に送り込んでいく。あっという間に、溜まっていた便がふやけ、さらに送り込まれる水分が茶色の液体となり消化物をその中に浮かべる。こうして形成されたどろどろの下痢便が、出口である肛門をめがけて駆け下ったのである。

「くぅぅぅぅぅ……っ!!」
 腹痛をこらえる間もなく、肛門に凄まじい便意が集中する。綾がやっていたように、おしりの穴に手を当てて押し迫る内容物の勢いに対抗する。
(な、なんでこんな……急に……)
 心の準備すらできてなかったところに、限界近い便意が押し寄せる。由紀は額に汗を浮かべながら、必死に考えをまとめていた。
  ギュルギュルギュルゴロロロロロロロロロロッ!!
(も、もう我慢できない……)
 便意をもよおしてから1分もたたないうちに、由紀はその結論に達していた。最初からものすごく強烈だった便意が、さらに激しい勢いで高まっていくのである。彼女ならずとも、その排泄欲求は押さえきれるはずがない。
「せ……せん………せ……ああっ………」
 声を上げようとして、凄まじい便意にそれが妨げられる。だが、ここでおまるを使わせてもらえなければ、彼女を待つのは席上でのおもらしという痴態だけだ。今までに数度経験してしまった、言いようのないみじめな感覚。それだけは耐えられなかった。
「どうしたの、水野さん?」
 問い詰める先生に、由紀は精神力を振り絞って言葉を紡ぎだした。
「せんせ……い……わ、わたし……うんちをっ……」
「……そう。ちょっと待ちなさい」
 由紀の必死の訴え。それに対し、北島先生は何ともない風で荷物を探り始めた。
「え……そ、そんな………は、早く、おトイレに……」
 冷や汗を流しながら訴える。天井に備え付けられた透明のおまるはとてもトイレと呼べるものではないが、それでも由紀はおもらしだけはしたくなかった。
  ギュルルルゴロゴロゴログルルルルルッ!!
 わずかな間さえ空けず、彼女のおなかが駆け下る音が響く。
「え……由紀ちゃんも下痢ピーかよ?」
「すげー、今日は大サービスだなー……」
 男子の声も、今の由紀には届かない。
「……用意ができたわ。水野さん、この袋の中にしなさい」
「は、はい…………えっ!?」
 先生の言葉を助けの言葉と思ったのか、由紀は意味も理解せず返事をする。だが、一瞬遅れて頭に浮かんだその意味は、とんでもないものだった。
「聞こえなかった? このビニール袋の中に排泄しなさいと言っているの」
「ど、どうして……お、おトイレで……おトイレでさせてくださいっ!!」
「……水野さん。天井に設置されたおまるは20個しかないわ。そして、女子のトータルの排泄回数が20回を超えた場合、足りなくなったトイレの代わりとして、このビニール袋にすることになっているのよ」
 そう言って、先生が透明のビニール袋を掲げる。スーパーなどで配られているような取っ手のついた、完全に透明な袋だ。
「そ、そんな……」
 絶望をはっきりと浮かべた表情で天井を見る。
 そこには……少女たちの恥辱の痕跡がありありと残っていた。
 由紀自身が、瑞穂が……我慢と恥辱の果てに放出したおしっこ。二人以外も、何度もその恥ずかしい放尿を繰り返していた。それは金色の水たまりとなって天井で揺られ、美しい波紋を浮かべている。
 まだ朝も早いうちに、希が排泄した大量のうんち。何日もに渡って彼女を苦しめていた汚物が、大量に積み重なっていた。
 真由美の吐き出した柔らかめの便。便器の底に、ぐちゃぐちゃに崩れて溜まっている。瑞穂の出したものも、その形を平べったくしつつあった。
 そして、綾が垂れ流した、大量の下痢便。朝から下ったおなかを抱えてずっと我慢していた綾は、汚く臭いものをものすごい勢いで噴射してしまった。おまるの中には、他のおしっこと同じようにバスの振動に合わせて揺れる、茶色に濁りきった液状便があった。
 それら大小の汚物で、20個のおまるは完全に埋め尽くされていた。由紀には、もう安息の排泄さえも許されていなかった。
「由紀さん、ビニール袋への排泄は、特別シートで行うことになっています。中央へ行きなさい」
 先生の言葉がさらに追い打ちをかける。特別シートはバスのちょうど中央一段高く、どこからでも見通せる場所に存在するのだ。
「…………はい……」
 しかし、どんなに恥ずかしい運命が待っていようとも……壮絶な下痢に苦しむ由紀に残された選択は、ただ一つだった。

「くぅ……うっ……」
 受け取ったビニール袋を片手に、もう一方の手でおしりを押さえて、震える脚で特別シートへと歩を進める。
 わずか十数歩の道のりが、今となっては無限のように遠い。
  グルルルルルルッ!! ゴロゴロゴロゴロッ!!
 限界をとっくに越えた便意が、彼女の肛門を絶え間なく蹂躙する。便意には波があるというが、もはやそんな概念は関係なかった。許容力を超えた領域の圧力が、彼女の肛門を襲いつづける……。
「うぁ…………あぁぁぁぁっ……」
 一歩進むごとに身体全体を震わせ、排泄の水際で大便の放出を食い止める。顔は苦痛にゆがみ、汗と涙でびしょびしょになっている。それでも……由紀はおもらしだけはすまいと必死の抵抗を続けた。
「くっ……うぅぅぅっ……」
 おしりを押さえたまま、特別シートのある段差を上る。肛門を押さえる指先、わずかな隙間からにじみ出る茶色の液体、そしてその前の、何も隠すもののない秘部が丸見えになる。だが……それでも由紀は、お尻の穴から手を離すことができなかった。

「うっ……あぁぁぁ……」
 壇上に上った由紀は、震える手でビニール袋の口を広げ、お尻の下に差し入れた。そっと股間を覗き込み、その位置を確認した後、肛門を押さえていた手を離す。……中からあふれ出るものの圧力に屈したようにも見えたが……とにかく、彼女の排泄を妨げるものは何もなくなった。
 そして……。

  ブリリリリリリリリィーッ!!

 わずかな振動を肛門に与え、細長い健康的な便が飛び出してくる。すでに直腸の中まで達していたため、下剤の影響を免れたのだった。しかし、それでも液便がにじみ出ていたほどの下り具合である。固形便の表面さえも、汁のような下痢便で覆われていた。

「うっ……くぅぅぅっ!!」
  ブシュルルルルルルーーーッ!!
  ジュビュルルルルルルルルーーーーーッ!!
  ビュルブビビビィィィーーーーーーーーーッ!!

 わずかな間も空けずに、今度は水分たっぷりの半液体の便が滝のように流れ始める。あまりにも大量のものが肛門を圧迫していたため、空気の混じる余地すら与えていない。ほとんど音も立てずに、肛門からビニール袋へと叩きつけられた。
 そんな滝のような排泄が、止まることなく続く。
 1秒、2秒、3秒……4秒、5秒…………まだ、まだ止まらない……。

「す……すげぇ……」
「綾ちゃんのもすごかったけど……こんな……」
「何て言ったらいいんだ……と、とにかくすごいな……」
「ビニール袋の中、飛び散ってるし……茶色の滴だらけだ……」
「これだけ近くで見ると、迫力も……」
「あぁ、それにこの強烈なにおい……」
 ……もはや、上げられる声は嫌悪やからかいを通り越して、驚愕に近くなっていた。

  ジュビィィィィ……ブビブビビビビッ!!
「わっ!!」
「あ……あぁっ………」 
 空気を交えずに排泄を続けていた由紀。その連続噴射が十秒に達しようかという時、突然肛門で茶色の滴がはじけた。ビニール袋の外、近くに乗り出していた男子生徒の近くまで、下痢便の滴が飛び散る。

「や……いやぁぁぁ…………」
  ブボッ!! ブジュブジュブジュッ!!
  ブビュビチビチビチビチッ!! ブビィィィィィッ!!
 由紀は、慌ててビニール袋をおしりに密着させる。その中で、弾け飛ぶ下痢便が袋を振動させていく……。
「うぅぅ……あぁ……」
  ビチビチビチブリィィィッ!! ジュブビチュルルルッ!!
  ジュバビィィィッ!! ブビビビブジュゥゥッ!!
 止まらない。ビニール袋越しでもまだはっきりとわかる排泄音を奏でながら、お尻の穴からどろどろのうんちが飛び出していく。
(も、もういや……なんで、なんでこんな……)
 和式便器にまたがるポーズ。それは確かに、排泄時としては当たり前かもしれない。だが、その格好は一糸まとわぬ姿。ほとんど膨らんでいない胸、幼い割れ目、ヒクつく肛門がすべて丸見えだ。
 そんな姿に注がれる、目の前……いや、真下を除いたほぼ360度すべてから浴びせられる、男子の好奇の視線の中で、これ以上ないほど汚い下痢便を出しつづける由紀。夢であるなら……いや、夢でさえもあってほしくない光景だった。
 だが……。
  ブビビビビビビッ!! ビシュブジュルルルッ!!
  ジュプブリビチュルルルッ!! ビブビュルビィィッ!!
「くっ……うぅぅぅ…………ひっ……」
 繰り返される排泄音、あたりを包む耐えがたい悪臭、肛門を駆け抜ける熱い感覚、締め付けられるようなおなかの痛み……そのすべてが、由紀の下痢便排泄という行為の実在を証明していた。

「もう………もういやぁ……」
 切実な……しかし、到底叶えられることのない願いを口に出す。さっきまで限界を越えた我慢のために真っ青だった表情は、今では限界を越えた恥ずかしさで真っ赤になっていた。
 出している自分ですら嫌悪感を抱く汚らしい下痢便。密閉されたトイレでするのでも、その音や臭いを気にするだろう。ましてやそれを、肛門を全開で丸出しにして、音や臭いを隠せないどころか出した後の汚物まで丸見え、衆人環視のもとで放出しているのである。
 わずか14歳の少女が、そんな恥辱に耐えられるはずはなかった。
 しかも……その恥ずかしさは、肛門から破裂音が響くその度に、限りなく増幅されていくのである。
「いや………いや……うぅぅぅっ………」
 涙を流しながらも、おなかの痛みと肛門の圧迫感に屈し、彼女は下痢便を出しつづけるのだった……。
「いたい…………うぅ………あぁぁぁぁっ………」
  ブビビビビビビッビッ!! ジュブルルルルルッ!!
  ビジュルジュビビチビチビチ!! ビリュリュブチャッ!!
  ジュバブビュルルルルッ!! ビチビチビジュビィィィッ!!
  ビジュブジュビブブブブッ!! ジュビビビビブリィィィッ!!
  ブリビチャビチビチビチビチビチビチィィィィッ!!


 ………。
 バスの中央、やや前方。天井から吊るされたビニール袋。
 その中には、由紀の恥辱のかたまり……いや、形を保っていないそれは、恥辱のほとばしりとでも呼ぶ方がふさわしいだろうか。彼女が放出した液状の排泄物が、そのなかにたたえられていた……。
 ビニール袋の半分近くを、重そうに埋め尽くす下痢便。もう一回り小さい袋だったら、あふれ出していたかもしれない。とても14歳の小柄な女の子……それも、目を見張るような美少女が出したものとは思えない汚物が、その姿を見せ付けていた。
「うぅ……ぅっ……」
 下痢便を出し始めて以来……その排泄が終わっても、由紀の目から涙が止まることはなかった。以前にも、こんな下痢便の排泄がなかったわけではない。だが……何度繰り返しても、恥ずかしいものはどうしようもなかった。いや……二度とこんなことを繰り返さないようにと誓ったことを、再び……。その恥ずかしさは、前の時を上回ってさえいる。
 しかも、排泄が終わっただけで解放されたわけではなかった。自らの恥辱の痕跡が、天井から吊るされて晒しものにされるのに絶望し、男子の手で汚れたおしり……肛門だけでなく、跳ね返った下痢便が肌に茶色の水滴を浮かべていた……そのおしりを拭いてもらい、さんざんにからかいの言葉を浴びせられて、やっと席に戻ることができたのである。

「由紀ちゃん……」
「由紀さん……大丈夫ですか?」
 同じような恥ずかしい排泄を経験した綾と瑞穂が、由紀に声をかける。
「………………」
 こんな心配そうな声で訊かれたら、うん、と気丈にうなずくのが当たり前のように思える。だが……由紀が繰り広げた恥辱の光景を目の当たりにしてなお、そんな無責任なことが言えるだろうか。
 膝を抱えて泣き叫んでもおかしくない。じっと目を閉じて耐えているだけでも、その心の強さを褒め称えるべきである。
 ……だが。
「由紀さん……あの……早くしないと……」
「由紀ちゃん、15分たったら、特別シートだよ……?」
「え……っ?」
 その言葉に、はっと我に帰る由紀。
 女子生徒は、バスに乗っている間常に、自慰をして身体を温めねばならない。15分に一度絶頂を迎えなかった者は――。
 綾も瑞穂も、由紀を追い詰めようとしてやっているわけではない。由紀が味わう恥ずかしさを最小に押さえようとして、この言葉をかけたのだ。
 だが……恥辱にうちひしがれた由紀に対して、その現実はあまりにも残酷である……。

「うっ………うぅっ………」

 由紀は………大粒の涙を流しながら、敏感な部分に手を伸ばすのだった……。


あとがき


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