ろりすかシリーズvol.5
「リトル・スクランブル」
プレシア=ゼノサキス(「スーパーロボット大戦外伝 魔装機神」より)
12歳 大地系B級魔装機「ディアブロ」操者
体型(推定) 身長:145cm 3サイズ:71-58-73
風の魔装機神操者マサキ=アンドーの義妹。
父ゼオルートと二人で暮らしていたため、家事一般をそつなくこなすしっかりものの妹。
私たちの国、ラングラン王国と、隣のシュテドニアス連合国との間に不穏な噂が流れてから1週間。
「お兄ちゃんっ!! どうして連れてってくれないのっ!?」
「あのなぁ……戦争になるかも知れねえって言ってんだろ」
「だから、あたしも行くのっ! あたしだって、魔装機の操者なんだからねっ!!」
「それでもだめだ。そもそも、お前が魔装機に乗ること自体、俺は認めてねえんだからな」
「だって……あたし、この前の戦いだって、ちゃんと役に立ったじゃない」
「あれはまぐれだ。ほら、つべこべ言わずお前は家にいろ」
「……お兄ちゃんのわからずやっ!! もう知らないっ!!」
……そんな風に、お兄ちゃんとケンカをしてしまった私は、勝手に魔装機ディアブロを持ち出して、王都を飛び出してしまったのです。
……それから、3日。
「……結構、遠くまで来ちゃったかな……」
森の中に隠した機体の中。小さな毛布に包まれて、私は目を覚ましました。
「……顔、洗ってこよう……」
昨日は森を少し歩くと泉が見つかったので、そこで水浴びをしました。外で裸になるのは、ちょっと恥ずかしかったけど……。でも、もう2日もお風呂入ってなかったし……我慢できませんでした。
パシャパシャパシャ。
「ふぅ……」
顔を洗うと、ちょっと落ち着きます。
「………ぁ」
落ち着いたからでしょうか……えっと……おしっこがしたくなってきちゃいました……。
魔装機に乗って旅をしてて、やっぱり困るのがおトイレです。機体の中でするわけに行きませんし、荒野や森の中ではおトイレのある家も見当たりません。……もちろん、あったとしても、『おトイレ貸してください』なんてぜったい言えないですけど……。
……結局、機体を降りて外でするしかないんです。
「えっと……」
よく周りを見回して、誰もいないのを確認してから、ちょっと泉から離れたところで腰を下ろします。
……もう10回以上、こうして外でしちゃってますけど……やっぱり、外でパンツを脱いで、その下の肌をさらすのは恥ずかしいです。
「ん……」
ショロロロロロローッ………。
パンツを脱いで、少しだけ力を込めると、すぐにおしっこが出てきました。
シュィーーーーーッ………。
「………っ」
寝てる間に結構たまってたみたいで、なかなか終わりません。
シュルッ……ピュッ……。
「……ふぅ……」
終わったみたいです。
「………」
普段、おトイレの中なら紙で拭くんですけど……もってきたちり紙は、最初の一日で使い切ってしまいました。だから……ちょっとおしりを振って、滴を切って……そのままパンツを履くしかないんです……。
「……ん……」
その通りに後始末をして、私は立ちあがりました。足元には、まだ地面に吸収されてないおしっこが、黄色い水たまりを作っています。
「うわ……」
そのおしっこの色がすごく濃かったので、私はおどろきました。飲み水が少なくなってきたから、昨日からあんまりお水を飲んでなくて……だから、こんな黄色いおしっこが……。
「どうしよう……もう、帰ろうかな……」
外での生活も精神的につらくなってきたし、食べ物と水もそんなに残っていません。これ以上家出を続けるのは無理そうでした。
「……帰ろう」
そう、決めました。お兄ちゃんがわからずやなのは間違いないけど、だからって、私が家出しちゃうのはいけないことです。ケンカしたときはつい勢いで飛び出しちゃったけど……落ち着いて考えたら、当たり前のことでした。
「あ……そうだ」
帰る前に、この泉の水を水筒に汲んでおきましょう。そうすれば、王都に帰り着くまで水には不自由しないはずです。
………。
空になった水筒を集めてきて、泉の水を一杯に満たしました。底が見えるほど澄んだ泉で、飲んでもぜんぜん問題なさそうです。
「ごく、ごく…………ぷは」
最後に、両手一杯にその水をすくって飲み干します。渇いていた喉が、本当に一瞬で満たされました。
「さて……帰ろう……」
ウィィィィィィ……。
ディアブロが地面のすぐ上をホバー走行していきます。
「帰ったら、なんて謝ろうかな……」
お兄ちゃんに……それに、魔装機を勝手に使ったことも、整備の人たちに謝らなきゃ……。
……と、そんな考えにふけっていたときでした。
ゴロッ……。
「え……?」
おなかの奥から、変な音が聞こえました。
今の音って……別に、ごはんはちゃんと食べたし、おなかすいてないし……。
じゃあ……。
ゴロ……ゴロロロロッ……。
「え……ええっ……」
間違いなく、重苦しい音が聞こえます。そして、その音が大きくなるにつれて、だんだん……。
「い……いたい……おなかが……」
おなかが締め付けられるように、シクシクと痛み出してきました。その上……その……。
グルルルルルルッ……ギュルルルルゥ〜………。
「あ……あぁっ……」
ものすごく急に、うんちがしたくなってきたんです……。
その……下痢……しちゃったみたいです……。
「うぅ……痛いっ……」
前に……寝冷えでおなかをこわしたことはありましたけど、その時でもこんなにおなかは痛くありませんでした。
……もしかして、さっきのお水に中ってしまったんじゃ……。
「ど、どうしよう……」
何日かの旅の間、おしっこは何度もしましたけど、うんちは一度もしませんでした。特にしたくならなかったし……やっぱり、おしっこならともかく、外でうんちなんて恥ずかしすぎます。
でも……。
ギュルギュルギュルギュルッ……。
「うぅ……だめ……でちゃう……」
下り始めたおなかは、わずかな時間も待ってくれません。
最後にうんちしたのが家を出る前の日だから、それから4日分のうんちがからだの中にたまってて……そのうえ、おなかをこわしてしまってるんです。
……我慢なんてできそうにありません。
一秒でも早く、うんちできる場所を見つけて、機体を降りないと……。
「え……」
身を隠せる木の陰、もしくは草むらを探そうとモニターに目をやりました。
でも……そこに映っていたのは、見渡す限りの荒地。ゴツゴツした地面がだだっ広く広がっているだけの空間でした。
「ど、どうしよう……これじゃ……」
外に出てうんちをしたら……どこから見ても、してるところが丸見えです……。
こんなところじゃ……できな……
グギュルルルルルルッ!!
「ひぁっ……!!」
ものすごいうねりがおなかを襲いました。おしりの穴に、ものすごく熱くて水っぽいものが押し寄せてきます。
「うぅぅぅ……」
もう、おしりの力だけじゃ押さえきれません。ちょっとおしりを浮かせて右手を当てて、おしりの穴を外から押さえました。
ググッ……。
は、早くおさまって……。
「うぅ……」
グギュルルルルッ……。
嫌な音が、またおなかの奥から響いてきます。も、もしかして……
「あっ!?」
ギュルルルルルルッ!!
ものすごいうなりをあげて、今までより強い力が加わりました。開きそうになるおしりを、必死に押さえたんですけど……。
ブスススッ!!
「きゃっ!?」
おしりから何か飛び出していく感覚……。
も、もしかして、おもらししちゃった……?
………。
………………。
だ、大丈夫。……出たのは、おならだけだったみたいです。
「ん、んんっ……!?」
……でも、ものすごいにおい……。
腐ったような、すごくいやなにおいが……コクピット中に……。
ギュルギュルギュルゥッ!!
「ああっ……!?」
また、うんちが下ってくる……?
も、もうこれ以上……我慢できません。
もう……このまま降りて、その場でしちゃうしかありません。
もし、人がいたら丸見えだけど……もう、隠れる場所を探す余裕なんて、ぜんぜんありません。
プシュー……。
蒸気音を立てて、コクピットのカバーが開きます。
「う、うぅ……」
おなかが痛いので前かがみになって、右手でおしりを押さえたまま、コクピットから出ます。
グルルルルルッ………ゴロロロ……。
お願い……下に下りるまで出ないで……。
コクピットを出たら、あとは機体の突起に手をかけて降りていくだけです。
でも……。
「うぅ……あぁぁっ……」
普段なら跳ぶように降りていけるけど……今そんなことしたら、足をついたときにもれちゃう……。
だから……慎重に、そーっと足を下ろして……。
グルルルルルゥゥッ……
「あ……あぁぁ……」
でも、あんまり時間をかけると、我慢が限界に……。
「お……お願い……まだ……」
そう思いながら、やっと半分近くまで降りてきました。それでも、まだ私の身長の倍近い高さがあります。
ギュルギュルギュル……グギュルルルルルッ!!
「あぁっ……!!」
ものすごい勢いでおしりの穴から何かが……飛び出してきます……。
お、押さえなきゃ……。
グッ…………ブ……ブブ……。
「え……ええっ……」
おしり……押さえてるのに……なのに、それ以上の力で、うんちが……。
ブブブブ……。
「あ……あぁ……」
おしりの穴が開いて……中から……柔らかめのうんちが……。
……出ちゃってる……。
ブブ……ブブブブブプッ!!
「……っ!!」
………。
………………。
で、出ちゃった……。
パンツの中に、ネチャネチャする生温かい嫌な感覚が……。
…………おもらし……してしまったんです……。
「うそ……あたし、おもらし……っ!?」
ゴロロロロロロロッ!!
おもらしの感覚に呆然としていた私に、またおなかの震えが伝わります。
今度は、さっきよりもずっと水っぽい……ゆるいうんち……。
そんなのもらしちゃったら、もう……。
「は、はやく……降りなきゃ……あっ!?」
………。
手を……離してしまいました。
早くしようと焦って手が滑ったのか、おなかをさすろうとしてつい離してしまったのか、自分でもわかりません。
わかるのは、私の身体がさっきの高さから地面に向かって落ちていることだけです。
……ドスッ!!
……一応、足から着地しました。
でも、いくら私の体重が軽くても、自分の身長の倍以上の高さから落ちたんです。とても、足だけでは支えきれませんでした。
……いえ、きっとちゃんと着地できても同じことだったでしょうが……。
バランスを保てなかった私は、地面にしりもちをついて倒れこんでしまいました。
おしりが地面についた瞬間、ぐちゃっとパンツの中でうんちが押しつぶされる嫌な音が聞こえました。
……でも、もっと汚くて、もっと恥ずかしくて、もっと情けないことが、これから始まるんです。
……そして、私にはもう、それを止める力は残っていませんでした。
ブボボボボボボッ!!
「あぁぁぁっ………」
パンツの中で、ものすごい音が響きました。
必死に閉じていたおしりの穴は、後から後から押し寄せるゆるゆるのうんちを閉じ込めてはくれませんでした。
おしりの穴からすごい勢いで飛び出したゆるゆるうんちは……私のおしりと、地面に押し付けられたパンツの間のわずかな隙間を埋め尽くし……そのときに空気を押し出して、大きな音を立てるんです。
……もちろん、そんな音が聞こえなくても、おしりに伝わるどろどろの感覚だけで、またうんちをおもらししてしまったことはわかりきっていました。
「あ……あぁぁ……」
ブビブビブビッ!! ビジュジュジュッ!!
ブジュルルルルッ!! ビピュブリュルルルッ!!
一層水っぽい音が響いて、ほとんど液体のうんちがあふれていきます。ときどき、少しだけ形のあるものがおしりの穴をすりぬけていくのがわかり……次の瞬間にはおしりの下でつぶれ、嫌な感覚のもとをさらに増やしてしまいます。
「うぐっ……ぐすっ…………」
ビブリュルルルルルッ!! ブボビチチチッ!!
ビジュブジュジュジュッ!! ジュビィィィッ!!
もう、パンツの中はうんちで一杯になっていました。おしりの穴の真下はもちろん、前のほうはおしっこの穴のほうまで……うしろはパンツのうしろからあふれそうなくらい……。
それでも……それでも、おなかはちっとも楽にならなくて……。おしりの穴からは、どろどろのうんちが出つづけているんです……。
「うぅ……ひっく……」
知らない間に涙が出ていました。
でも……それでも…………おしりから出るものは……止まらないんです……。
ビチュルルルルルルッ!! ブジュブジュブジュッ!!
ブボビュルルルルッ!! ジュブブボボボボボボボボッ!!
ブビュブビュブビュビュビュッ!! ブジュルルッ!!
ビジュブビィィィィィィッ!! ビチビチビチビチビチビチッ!!
「………っ……」
何分……経ったでしょうか。やっと……やっと、おしりからどろどろのものが出なくなりました。
……怖いけど、下を見ます。運良く、スカートをおしりの下敷きにしてはいませんでした。でも、スカートをめくって、その中を見ると……。
「………………」
完全に真っ茶色に染まったパンツ……そして、それだけでおさまりきらず、地面にこぼれ出したぐちゃぐちゃのうんち……。
ところどころに黒っぽいかたまりがあって……それが、茶色の湖のなかに浮いてる……そんな状態でした。
お尻を上げ、スカートにつかないように立ち上がり、パンツを下ろしました。足が汚れるのはどうしようもありませんでした。
パンツの中は……地面にあふれたのと同じくらいたくさんのびちびちのうんち……そして、同じ形で、私の肌にもべったりとはりついていました。どこがおしっこの穴なのか、うんちの穴なのかわからないくらい……。
……後始末のことは……言葉にもしたくありません。
だって……紙もなかったし、パンツは白い部分がないくらい汚れちゃってたし……拭けるものって言ったら、ちっちゃなスポーツブラくらい……。もちろん、それだけでお股いっぱいに広がった汚れを拭けるわけがなくて……。仕方なかったから……手で……地面にこすりつけて……。
…………。
…………もう……これ以上……。
結局……私は本当におなかをこわしちゃってて……。何十分かに一回、おトイレに……じゃなくて、お外でうんちをするようになっちゃって……。自力では帰りつけませんでした。
ディアブロの救難信号を見つけたお兄ちゃんが来てくれたけど……まだぜんぜん、おなかの調子は治ってなくて……外に出てしてたときに、ちょうどお兄ちゃんが……。だから……全部……見られちゃって……。
「……気にするなって」
「でも……でも、はずかしいよぉ……」
「誰にも言わねえからさ」
「だってだって……もう、お嫁にいけないよぉ……」
「別に、兄妹なんだから、恥ずかしがらなくてもいいだろ」
「だって……」
本当に……顔から火が出るくらい恥ずかしかったんです……。
でも結局……家出のことは何も言われませんでした。
……もちろん、お兄ちゃんに注意される以前に、もう二度とこんなことしないって、私は自分に誓いましたけど……。
あとがき
スパロボシリーズ最大の萌えキャラであるプレシアです。ちなみに魔装機は人間の精神力で動くロボットだと思ってください。
この娘は第2章の頭で選択肢によっては家出するんですね。
その間にこんなことがあったかもなぁ……と考えてみました。