ろりすかZERO vol.2「修学旅行 〜新聞記事の向こうに〜」
プロローグ
修学旅行の生徒93人が食中毒症状
京都市衛生局は18日、修学旅行で同市中京区内の旅館に宿泊したけやき野市立桜ヶ丘中学校の3年生女子ら93人が下痢、腹痛など食中毒の症状を訴えており、うち10名が腸炎ビブリオに感染していることが判明した。京都市は旅館で出された食事が原因と断定し、この旅館に対し同日から24日までの営業停止を命じた。
京都市によると、同中学校の生徒ら126人は6月12日夕から15日朝にかけて、京都市中京区の旅館「ホテル京都」に宿泊。同13日夕から14日朝にかけて腹痛や下痢の症状を訴えたという。症状の重い生徒が病院で治療を受けた際の検査で、腸炎ビブリオの菌が検出された。
同市などの調べで、生徒らと同じ食事をとった旅館の従業員2人も同様の症状を訴えていることから、旅館での12日夕、もしくは13日朝の食事のいずれかが原因と判断したという。
症状はいずれも軽く、入院などの処置は必要とせず、全員が快方に向かっているとのこと。
――夕日新聞 2002年6月18日朝刊より