ろりすかZERO vol.2「修学旅行 〜新聞記事の向こうに〜」
エピローグ
その日の夜まで、少女達の恥辱の時間は続いた。
女子生徒のほとんどが腹痛と下痢を発症したのである。
少ないトイレには少女達が列を作り、ゆるゆるの下痢便を排泄した。
それだけでは当然足りず、ほとんどの少女が風呂場の洗面器の中や、ビニール袋の中への排泄を経験することになった。
もちろん、おもらしをしてショーツを真っ茶色に染めてしまう少女も、決して少なくなかった。
間もなく病院に連絡がなされ、症状のひどい生徒は病院に向かい、点滴などの治療を受けた。
他の生徒には、紙おむつなどが支給され、とりあえずトイレの心配はなくなった。
翌朝には、一部の生徒を除いてほぼ症状は回復し、病院へ行った生徒も、本調子ではないものの帰ってきた。
さすがにこれ以上修学旅行を続けることはできず、落ち着いた生徒から順次帰校、ということになった。
もともと胃腸の弱かったひかりは症状もなかなかひかず、最後まで残ることになった。美奈穂と幸華は早くに回復していたが、ひかりの看病をしながら一緒に残っていた。
意外なことに、生徒会長の弓塚潤奈も症状の重い一人だった。病院で治療を受けていたときに、彼女が最初のトイレで並んでいるとき、おもらしをしていたということを聞いた。ひかりは、彼女も普通の人なんだと感じたが、それでも顔色一つ変えなかった彼女の強さを心底すごいと思った。
あの悪夢の日から4日後。最後に宿を発ったのは、ひかりたちを含め10人ほどだった。
学校に帰ってからも、修学旅行でのことはあまり話題に上らなかった。
おもらしをした娘、それを目撃した娘もたくさんいたが、それをあげつらってどうこうすることはほとんどなかった。多かれ少なかれ自分も恥ずかしい体験をしていたからである。
ひかりはこれからもたびたびお腹をこわし、学校で下痢便を排泄することになったが、以前のようにからかわれることはなくなった。
それはあまりに辛い思いをした彼女に、たった一つ訪れた安息だった…。
あとがき
赤さんのサイト「赤い衝動」に投稿したもので、自分の排泄小説デビュー作と言って間違いありません。
今思えば、よくこれだけのキャラを動かせたものだと思います。と同時に、キャラの設定や描写など、消化不良の部分も結構あります。消化不良という言葉自体は大好きですけどね(笑)
なお、投稿時から多少の改変を加えています。一番大きいのは、桜ヶ丘中学校を私立女子校から市立の共学校に変えたことでしょうか。別にこの小説で男子を描く気はさらさらなくて、実はこの中学校を舞台にもっともっと話を作ろうと思っているからなのです。その際、共学の方がいろいろやりやすいので……。
特にロリおかっぱ腸弱少女の早坂ひかりちゃんには、これからもいろんな場面で活躍してもらいます。こんな設定を作って、一作品だけで終わらせるのはもったいないですから……。ちなみに、彼女には実の兄がいる設定になってまたりしますが……それはまたの機会に。
では、これからも「桜ヶ丘中シリーズ」にご期待ください。